TomoScopeのトレーサビリティ

MKDNはMulti sphere standardやフォレストゲージとも呼ばれます。

 

 

 

TomoScopeは世界で初めて、寸法測定のできるX線CTとしてドイツの技術審査認定機関であるDAkkSの認定を受けましたが、その理由は2つの規格にあります。

まず前提として、XCTを使った寸法測定では、まだISOのような国際規格が整備されていません。

そこで、CT技術で世界をリードするドイツではISOに先駆け、VDI/VDE(ドイツ技術者協会)で独自に規格化しています。それがVDI/VDE2630です。

サファイアの基準球やMKDNという27本のピンの先端にルビー球が付いたデバイスを使い評価します。

TomoScopeはもちろんこのVDI/VDE2630に準拠しています。ただし、それだけではDAkkS認定は取得できません。

 

TomoScopeが世界で初めてDAkkSに認められた理由は、「三次元測定機として組み立てられ、VDI/VDE2617にも準拠しているから」なのです。

 

VDI/VDE2617は三次元測定機用の規格で、ISO10360に対応しています。

TomoScopeは製造時、まず三次元測定機として組み立てられます。その際、ドイツ国家計量所(PTB)で値付けされたグラススケールを用いて、X軸、Y軸、Z軸をそれぞれしっかり校正します。

 その後、X線管やディテクタなど、CTとしての要素が組みつけられ、VDI/VDE2630に準拠した精度確認が行われます。

 三次元測定機のセンサーはご要望がなければ取り外されて出荷されます。

 

VDI/VDE2630に準拠しているXCTはいくつかありますが、DAkkSとしては、ドイツ独自の規格に留まるVDI/VDE2630を根拠に認定するわけにもいきません。

しかし、TomoScopeは三次元測定機の国際規格であるISO10360とそれに対応するVDI/VDE2617に準拠していて、そのうえでCTとして規格であるVDI/VDE2630にも準拠しているため、「寸法測定精度の保証できるX線CT」としてDAkkS認定を受けているのです。

 

TomoScopeCTとしての精度はもちろん、装置空間内の座標系までトレーサブルですので、安心してお使い頂けます。

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