TomoScopeはアルミや鉄などの単一金属製品や、アセンブリ品の測定解析でも使われています。
一番の特長は、X線CT装置で難点として挙がる「アーチファクト」への対策です。
装置が三次元測定機ベースであるという利点を生かして、ノイズの少ないデータを取得し、内部観察だけではなく、高精度な寸法測定や幾何公差測定、CAD解析などを行えます。
TomoScopeって?
ドイツの三次元測定機メーカーWerth(ベアト)が2005年に世界で初めて開発した、計測用のX線CT装置です。
従来の産業用CTの特徴である「内部を非破壊・非接触で見る」という用途に加え非破壊・非接触のままサンプル全体のデータを取り込み、寸法測定や幾何公差測定、CADと重ねて偏差を解析するなど、さまざまな解析にご対応しています。
CTで金属をスキャンすると、通常「アーチファクト」というノイズが発生し、必要なデータが得られない事が多くあります。
TomoScopeはその「アーチファクト対策」で高いご評価を頂いています。
主な解析内容
✅ 内部形状を含む寸法測定・幾何公差測定
✅ CAD比較
✅ 肉厚・面積・体積測定
✅ 内部観察や欠陥解析
✅ リバースエンジニアリングにも使えます!
装置概要
◆ 概要:計測用X線CT装置 (さまざまな測定・CAD解析・内部観察用途)
◆ 精度:最大許容誤差(MPE)
・球間距離測定誤差(SD):(3.5+L/100)μm
・球エッジ距離測定誤差(E):(4.5+L/75)μm
・プロービング誤差(P):4.5μm
◆ サンプルサイズ:
・TomoScope S:最大φ=212mm、最大L=419mm
・TomoScope L:最大φ=470mm、最大L=678mm
・TomoScope XL:最大φ=530mm、最大L=725mm
10分以内にデータ取得完了
TomoScopeでは金属サンプルであってもスキャンから最短10分以内に3Dデータ(ボリュームデータとSTLデータ)を取得出来ます。
データ取得後はデータ上でX,Y,Z軸の基準を設定し、任意の断面を取得し2Dで測定解析をしたり、3Dデータのまま内部観察や測定、CAD解析を行えます。
同じ形状のサンプルであれば、2個目以降は解析をプログラム化して自動対応も可能です。測定箇所が多いサンプル程、TomoScopeによって時間短縮が期待出来ます!
安心のサポート体制
装置はドイツ製ですが、国内のサポートは弊社が全て行っています。
専任エンジニアがご対応し、デモ設備や部品ストックも社内に揃えています。
ご評価からご導入後のサポートまで、お気軽にご相談下さい。